こんにちは!名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。
今回のテーマは「低音楽器の歴史④」です。
前回までは、クラシック音楽の発展とともに、音楽の土台としてチェロやコントラバスといった弦楽器が低音の主役となった歴史を見てきました。コントラバスはオーケストラに不可欠な存在となり、西洋音楽の重厚な響きを支えることになったのです。
しかし、20世紀に入り、アメリカで「ジャズ」という新しい音楽が生まれると、低音楽器の役割は再び大きな変化を迎えます。
ジャズの誕生と「音量」の問題
ニューオーリンズなどで生まれた初期のジャズ(デキシーランド・ジャズ)は、トランペットやトロンボーン、クラリネットといった音の大きな管楽器が主役でした。 当初、これらのバンドで低音を支えていたのは、管楽器の仲間である「チューバ(またはスーザフォンというマーチング用のチューバ)」でした。チューバは野外での演奏や、録音技術が未熟だった時代でもしっかりと低音を響かせることができました。
やがて、ジャズがダンスホールなどで演奏されるようになると、よりリズムの躍動感(スウィング感)を出しやすい「コントラバス」がチューバに取って代わるようになります。弦を指で弾く「ピチカート奏法」は、4ビートの「ウォーキング・ベースライン」(ド・レ・ミ・ファ・ソ…と歩くように演奏するスタイル)を生み出し、ジャズのグルーヴに欠かせないものとなりました。
しかし、ここで新たな問題が発生します。 「コントラバスの音が小さすぎる」という問題です。
特に1930年代後半から「ビッグバンド・ジャズ」が流行し、ドラムや管楽器の音量が大きくなると、コントラバスの繊細な音はかき消されがちになりました。 さらに、1940年代〜50年代になると「エレクトリック・ギター」が登場し、ロックンロールやブルースのバンドでは、ドラムとエレキギターの音量に、生音のコントラバスが対抗するのはほぼ不可能になりました。
革命児「エレキベース」の登場
この「音量」と「持ち運び」の問題を一度に解決する、革命的な楽器が登場します。 それが「エレクトリック・ベースギター」です。
1950年代初頭、レオ・フェンダーという人物が、世界初となる量産型のエレキベース「プレシジョンベース」を発表しました。 (※厳密にはシアトルのポール・トゥトマークという人物が1930年代に発明していたという説もあります が、世界的に普及させたのはフェンダー社の功績です。)
この楽器が画期的だったのは、以下の点です。
大音量が出せる:ピックアップ(マイク)で弦の振動を拾い、アンプで増幅するため、ドラムやエレキギターに負けない大音量が出せました。
持ち運びが便利:巨大なコントラバスと違い、ギターのように肩にかけて持ち運べます。
正確な音程(Precision):コントラバスと違って「フレット」(指板の仕切り)があるため、ギター経験者なら誰でも比較的簡単に、正確な音程で演奏できました。これが「プレシジョン(正確な)」ベースという名前の由来です。
このエレキベースの登場により、ポピュラー音楽の低音は一変しました。 ロック、ソウル、ファンク、ポップスなど、あらゆるジャンルで、コントラバスに代わってエレキベースが低音の主役となったのです。
続きは次回かいていきますね

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